アスベスト関連疾患への取組

 当機構では、従前からアスベスト関連疾患に係る特殊健診、診断及び治療等に取り組んでまいりましたが、平成17年6月にアスベストばく露による健康問題が表面化し、政府の閣議決定(平成17年7月)に基づく「アスベスト問題への当面の対応」(アスベスト問題に関する関係閣僚会合とりまとめ)を受け、アスベスト関連疾患の診断・治療の中核となる医療機関として、25労災病院に「アスベスト疾患ブロックセンター」「アスベスト疾患センター」を設置し、産業保健推進センターとともに、積極的にアスベスト関連疾患への取組を実施しています。


アスベスト疾患センター

 政府の閣議決定に基づく「アスベスト問題への当面の対応」を受け、アスベスト関連疾患の診断・治療及び症例の収集を行う医療機関として、25の労災病院に「アスベスト疾患センター」を設置しております。
 なお、25センターのうち、全国7ブロックの拠点となる7センターを「アスベスト疾患ブロックセンター」と位置付け、労災指定医療機関を始めとする他の医療機関の支援を行うこととしています。


2  取組概要

■労災病院(アスベスト疾患センターを設置していない労災病院を含む)
  相談、特殊健診、診断、治療及び症例収集等を実施
  (対応可能労災病院一覧はこちら(PDF))

 

■産業保健推進センター
  専門相談員による各種相談の実施、最寄りの医療機関等を紹介
  (産業保健推進センター一覧はこちら)

相談状況等

 【H22年度】  【H21年度】  【H20年度】  【H19年度】  【H18年度】  【H17年度

臨床医学研究等

 国の研究に協力するとともに、機構が行う労災疾病等13分野医学研究・開発、普及事業の1つとして「石綿ばく露による肺がん、中皮腫及び良性石綿胸水の調査研究」を平成17年度より実施しました。
 その成果として、全国の労災病院から中皮腫221例、石綿肺がん135例、良性石綿胸水49例を収集し、我が国における臨床像を明らかにしました。また、アスベストばく露によって発症する胸膜中皮腫や良性石綿胸水と肺がん(線癌)、結核性胸膜炎との鑑別を可能とする新たな早期診断法を開発しました。これらの成果は冊子にまとめ広く実地医家向けに出版を行いました。今後は更なる研究を進め、研究の成果につきましては随時適切な診断に役立てていきます。

アスベスト小体計測検査の実施

 全国7か所のアスベスト疾患ブロックセンター及び3か所のアスベスト疾患センターにおいて、アスベスト小体計測検査を実施しております。

※ アスベスト小体とは、アスベストばく露を示す医学的所見であり、石綿肺がんにおける労災認定の重要な指標の一つとなっています。

 (アスベスト小体計測検査実施可能病院はこちら(PDF))

<アスベスト小体計測検査件数>
H18年度 H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 
372 344 473 272 233  1,694

アスベスト関連疾患診断技術研修の開催(厚生労働省委託事業)

 アスベスト関連疾患の診断に関しては、エックス線写真の読影等が必要となっていますが、その判断には困難な事例が多く、また、医学的な知識・経験に加え、石綿ばく露等についての知識も必要となります。
 当機構では、地域で呼吸器系の疾患を取り扱う医師等に対して、石綿関連疾患の診断技術の向上及び労災補償制度の周知を図るため、石綿関連疾患の診断方法、石綿ばく露の所見に関する読影方法及び労災補償制度の取扱い等についての研修を実施しております。
 申込方法等は、各産業保健推進センター等に問合せください。

(H23年度の開催日程表はこちら)


<アスベスト関連疾患診断技術研修開催実績>
区分 H18年度 H19年度 H20年度 H21年度
H22年度 
開催回数 18回 22回 29回 20回  21回 110回
延べ受講者数 782人 1,019人 1,264人 705人  687人 4,457人



「石綿関連疾患診断のポイント」動画(DVD)の制作

 上記研修事業の一環として、当該疾患の診断方法等を解説した医療機関向けのDVDを制作し、呼吸器系疾患を取り扱う全国の労災指定医療機関に配布しました。

 動画はこちらから(厚生労働省ホームページ内掲載)
ファイルはPDF形式になっています。閲覧ソフトをお持ちでない方はこちらからダウンロードして下さい。(無料)

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